沈
壁面の塩は どの面でもなく一つの壁に上がり その理由を思いつくこともできない
いずれ海を成すグラスは まだ一滴の潤いもない
それでも 塩の記憶は壁を選んだ
記憶は生きて こんな夜にも見えないほどだけ時を重ねる
水のない海 岩は底まで沈んんで 底まで沈んでいずれ気泡を上げるから
by cheyco
| 2011-10-18 22:50
| D90
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